小阪美鈴オフィシャルホームページ"Misuzu-ism"光を孕む書

フラナガン氏との不思議なご縁

ダミアンフラナガン

フラナガン氏とは2002年の秋に神戸北野にある「北野外国人クラブ」に書の講演に行った時が初対面である。このクラブは月1回関西在住の外国人の方々の交流を目的に日本の文化、伝統を知る機会として開催されている。私の講演の主な内容は、日本人の心を虜にしてやまない「桜」を書で表現するに際しての、心の葛藤の経緯を話したと思う。
なかなか納得のいく「桜」が表わせなくて悶々としていたら「!」とひらめいた!
桜の文字を分解してみよう…「木とおんな・女と、花びら」、で造形できる…主に以上のような内容だったと思う。
講演後は多くの外国人の方々と書のご縁をいただきましたが、フラナガン氏は特に印象に残っています。壇上の私の話を真正面で、にこやかに腕を組んで耳を傾けておられましたから。日本文学博士号をお持ちのフラナガン氏は、通訳いらずで一番理解して下さったのだと思っています。
その後、漱石「倫敦塔」の翻訳、論評の本をイギリスから出版される際に、タイトル字の依頼を戴きました。「倫敦塔」は「ドナルド・キーン文化センター日米翻訳友好賞」を授与され、タイトル字揮毫の私もNYコロンビア大学の授与式に参列の光栄を与えられました。
以後、「門」「こころ」「坊っちゃん」を揮毫、2010.10「草枕」を揮毫。フラナガン氏の博識と見識に裏打ちされた評論は、「美鈴の書の道」を、明るく照らしています。感謝。

ドナルドキーン氏Wikipedia詳細

ダミアン・フラナガン氏 経歴 / Damian Flanagan

1969年イギリスマンチェスター生まれ。1987〜92年ケンブリッジ大学モードリンカレッジに在籍。この間の89〜90年国際基督教大学で1学期を過ごし、さらに京都に移って遊学。ケンブリッジに戻ってからは、東洋学から英文学に専攻を変える。卒業後、93〜99年、神戸大学で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持ち、著作活動、文学文芸評論活動に専念する。
著書に「日本人が知らない夏目漱石」(世界思想社)、世界文学のスーパースター夏目漱石」(講談社インターナショナル社)、漱石著「倫敦塔」「門」「こころ」(ピーターオーエン社)等がある。2010秋新たに「草枕」の解説、翻訳、評論等を執筆、発刊。「倫敦塔」は2006年、NYコロンビア大学「ドナルド・キーン文化センター日米友好翻訳賞」を受賞。日本国内、外国メディア登場多数。

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ダミアン・フラナガン作品

■書籍に関するお問合せ

Peter Owen Publishers出版
こころ/Kokoro  門/The Gate  坊っちゃん/Botchan  倫敦塔/The Tower Of London
日本人が知らない夏目漱石

ダミアンフラナガン作品

■北海道新聞より抜粋

「日本人が知らない夏目漱石」を書いたダミアン・フラナガン
「英国じゃ考えられない変な題名」。ケンブリッジ大で日本学を専攻していた一九八七年、夏目漱石の「吾輩(わがはい)は猫である」の英訳本「アイ・アム・ア・キャット」を手にした時の印象だ。それが漱石との出会いだった。ネコの視点から広がる初体験の世界、幅広い話題に織り交ぜられたユーモアと風刺…。「物事を多方面から考えさせられた。独創力があって面白い」。漱石に魅了された理由を流ちょうな日本語で語る。それからケンブリッジ大と神戸大などで十六年間、漱石の研究を続けた。しかし、自分が納得する漱石論が見つからず、自ら執筆を思い立った。取り上げたのは「門」と「三四郎」。「門」は、漱石が否定したとされる十九世紀のドイツの哲学者、ニーチェから、実は影響を受けたのではないか。「三四郎」で登場する奇怪な言葉「ストレイシープ」(迷羊)は、十九世紀の英画家、ウィリアム・ホルマン・ハントの絵画「雇われの羊飼い」からヒントを得たのではないか。新説を掲げて漱石の謎に挑む。
「ニーチェが影響」と新説
執筆中、「雇われの羊飼い」は自宅のある英国の中部都市、マンチェスターの美術館に所蔵されていることを知った。「研究の行き着く先が故郷だったなんて皮肉なもの」とエピソードも紹介する。漱石は一九○○年から約二年間、ロンドンに滞在したが、英国では三島由紀夫や川端康成の作品の方が知られている。英国人が日本の小説に期待する「切腹」や「芸者」などを題材にしているからだという。「でも、漱石の世界の方が広がりがあり、思想も豊か。シェークスピアと並ぶ偉大な作家だ」と漱石への思い入れは強い。同時に「英国人にもっと漱石を知ってもらいたい。日本も漱石の素晴らしさを世界に伝えてほしい」と願い、日本語による二作目の執筆のほか、「倫敦(ろんどん)塔」など英国にちなんだ作品の英訳を目指す。関西が大好き。神戸大大学院在学中、阪神大震災により自宅が半壊したとき、お互いが助け合う関西の人情に触れたからだ。本の執筆も大阪のインターネット・カフェで、店員からパソコンの使い方を教わりながら四年間かけて仕上げた。「そのお礼に真っ先に本を届けました」と笑顔を見せる。英国と兵庫県西宮市を行き来しながら研究を続ける。文学博士。独身、三十四歳。

ロンドン支局 小林巧

■毎日新聞より抜粋

「倫敦塔」の英訳本を母国で出版
漱石の魅力伝えたい
英国人文筆家 ダミアン・フラナガンさん
秘められた歴史イメージ 小阪さんがタイトル書
西宮市に住居を持つ英国人文筆家、ダミアンフラナガンさん(35)が敬愛する文豪、夏目漱石の「倫敦塔 The Tower Of London」の英訳本を英国で出版した。漱石は1900年から2年間、ロンドンに留学。英国とかかわりが深い作品が多いが、英訳本のほとんどは絶版になり、一般には知られていないという。「母国の人達にシェークスピアに匹敵する偉大な作家であることを伝えたい」と話す。
漱石が留学時代に見物した倫敦塔について書いたタイトル作品を始め、自転車日記、カーライル博物館など英国関連の11作品を収録した。「欧州でも人気の三島由紀夫や川端康成の作品のような、『わかりやすい日本らしさ』はない。その代わり、西洋哲学、中国の古典、禅、絵画等さまざまな知識と思想が反映され、奥深さと複雑さがある」「漱石」に出会ったのは英文学を専攻していたケンブリッジ大学生時代。英訳のあった「我輩は猫である」の風刺調の文章に魅せられた。その後、漱石が全く違うタイプの傑作を次々と残していることを知り、来日し、93年から6年間は神戸大学で漱石を研究した。
故郷のマンチェスターと西宮を行き来しながら文筆活動を続け、03年に「日本人が知らない夏目漱石」(世界思想社)を出版。
「門」はニーチェの哲学が反映されている。「三四郎」は英国の画家ハントの「雇われの羊飼い」から着想を得ている・・・・・、といった英国人の視点から漱石の新たな面に光をあてた。漱石作品の魅力は、比ゆや象徴的な表現。単なる英訳ではニュアンスが伝わりにくいため、45ページにわたる丁寧な注釈をつけた。タイトルの書は、知人の神戸市須磨区の書家、小阪美鈴さんが、作品を読み込み、幽閉、処刑など凄まじい権力闘争の歴史が秘められた塔のイメージを表現した。
英訳本は書評雑誌で絶賛され、BBCラジオでも紹介された。夏には「坊っちゃん」「門」の英訳が再刊され、解説を書くことが決まった。「手応えを感じている。作品を読みさえすれば、漱石の素晴らしさが分かる」インターネットのオンライン書店で入手できる。
定価3.155円

記者 山本信也 毎日新聞4月13日朝刊

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